インプラント治療

インプラント治療

インプラントの構造

インプラント治療の最大のメリットはご自身の歯の寿命を延ばすこと

インプラント治療は失った歯がほぼ元通り蘇るといえる治療法です。長期間の安定を期待でき、違和感もありません。
最大の魅力は、ブリッジや取り外し式の入れ歯が他の自分の歯に負担をかける治療であるのに対して、インプラントは他の自分の歯の寿命を伸ばすという点です。
インプラントが大きな支えとなり、口全体が安定した予後に向うことを期待できます。また、適応症が広く、1本欠損から多数歯欠損まで様々な治療法があります。
しかし、保険外治療となるため、治療費が比較的高額となります。
単純に「歯が1本いくら」ということではなく、それを得ることによってもたらされる人生の幸福感、 例えば、「快適な食事」「入れ歯のわずらわしさからの決別」「長期的な安定」これらにどれだけ価値を見出せるかだといえるでしょう。

インプラント治療のメリット

1.咬み合わせによる負担を少なくし残っている歯の寿命を長くする

インプラントは失ってしまった歯の部分に新たな歯を作る方法です。一本の歯を失ってしまうと、失った歯の咬み合わせの負担は残っている歯にかかります。残っている歯は負担が過重となり、また新たに歯を失ってしまいます。現在入れ歯をお使いの方はこの事は身をもって体験されていることだと思います。インプラントによって残っている歯の負担を軽くすれば、残っている歯の寿命を長くすることが可能です。

2.残っている歯の保存を

インプラント治療ではなくブリッジでの治療を行うと前後の歯を削る必要があります。歯は一度削ってしまうと脆くなる傾向があり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、ブリッジの一部が悪くなると全てを取り外し、歯をさらに削って作り変える必要があります。結果的に歯の寿命が短くなってしまいます。

3.顔の歪みや噛み合わせのバランスを整えることができる

奥歯を1本でも失ってしまうと咬み合わせのバランスは崩れてしまいます。奥歯の大臼歯は噛む力の70%を担っています。奥歯を失ってしまうと咬み合わせが偏り、顔が歪んできたり、左右のバランスが崩れて、様々な問題が出てきます。またその結果、片側咬みとなり、虫歯や歯周病のリスクが増加します。

4.硬いものでも咬めるようになる

咬む力が強い方で奥歯に入れ歯を入れてしまうと、残っている歯に力がかかり過ぎて、どんどん歯を失ってしまいます。入れ歯で咬む力は天然歯と比べて20%から30%の力であるといわれています。インプラントは顎の骨に固定されているために、硬いものでも、くっつきやすいものでも咬むことができます。

5.顔の筋力を回復し若返ることができる

入れ歯になると咬む筋力が衰え、顔の張りがなくなってきます。口の周りには咬筋(こうきん)という咬む力を発揮する筋肉と、表情筋(ひょうじょうきん)という顔の動きを作る筋肉があります。咬む力が弱くなるとこれらの筋肉の張りがなくなり、シワが増えてきます。しかし、インプラントによって硬いものも咬めるようになると、筋肉が発達し、シワがとれ、張りが出てきます。

6.入れ歯の安定感が増大し、硬いものも咬めるようになる

インプラントの上に入れ歯を装着し、併用することで、入れ歯が固定され、自分の歯のような咬み心地を得ることができ、食事時の不安感が無くなります。

インプラント治療のデメリット

1.外科的な処置が必要なため骨の病気のある人はできないことがある

インプラントは顎の骨の中に人工歯根を入れて、顎の骨と人工歯根が付いた状態で機能させます。骨粗鬆症や重度の糖尿病などの方は骨がもろく、インプラントが骨に固定できないことがあるため、インプラント治療ができないことがあります。

2.3ヶ月以上の期間が必要

インプラントは人工歯根を顎の骨に入れたあと、人工歯根と骨が着くまで2、3ヶ月程度待つ必要があります。完全に骨とインプラントが結合してから最終的な被せ物を行います。その間、必要があれば仮歯を入れて咬み合わせや審美性を回復しておきます。

3.成功率が100%の治療方法は存在しない

インプラントを骨に入れたあと、全てのインプラントが生着するわけではありません。何らかの原因で入れたインプラントが抜けてしまうことがあります。その場合は骨の回復を待ってから、再度入れ直す必要があります。現在、インプラントの5年生存率が90~94%であるとの統計があります。ちなみにブリッジの治療後の5年生存率は70~80%であるとの統計があります。

4.長持ちさせるにはメンテナンスが必要

インプラントは歯と同じように歯周病になることがあります。定期的にクリーニングをしていかないとインプラントの周囲の骨が溶け、歯の歯周病と同じように揺れ始め、抜けてしまいます。

5.基本的には保険診療ではできない

先天的な病気などによって歯がないごく一部の場合を除き、インプラント治療を保険診療で行うことはできません。

インプラント治療により、入れ歯など違和感の大きな装置をつかわなくても、咀嚼機能を回復することが可能になりました。
しかしながらインプラント治療に対しては様々なお悩み事があるとよく患者さんから伺います。
不安や悩みをお聞かせいただき、様々なご相談やご提案をさせていただければと思います。

当院ではインプラント治療を行う前に、詳細な術前診断を行い、骨の形態、神経の走行部位などを分析し、安全なインプラントを行うことをお約束いたします。

当院で行ったインプラントについては、補綴物装着後5年以内にインプラント体の脱落、除去、破折など使用が不可能な重大な問題が起こった場合には再治療を行う保証制度を設けております。
(事故、骨粗しょう症や糖尿病の発症、喫煙者、その他インプラントに起因しない偶発的な事象は除く)

インプラント治療を行うには治療前、治療中、治療後の明確なカウンセリングが必須となります。
現在のお口の中に満足されておられない方は一度ご相談下さい。

インプラント治療前

インプラント前

インプラント治療後

インプラント後
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